こんにちは、akicampです。
皆様は『ケーキの切れない非行少年たち』という一冊をご存知だろうか。
児童精神科医の著者が医療少年院で勤務していたときに見て感じたことがかかれています。
幼くして凶悪な犯罪を起こしてしまうが、反省をする認知力や学力が不足している子が多いという。
こうした子らは精神疾患や知的障害を抱えている子が多く、支援が必要な状態である。しかし、支援•療育が必要な時に十分与えられない結果、こうなるとのこと。
- 障害が軽度故に周りが気付かない状態で放置される。
- 個性だとご都合解釈され、放置される。
- うちの子に障害があるのは認めない、という親の曲がった考え方
どれが原因かわかりませんが、必要な時期に必要な療育支援を受けない事で、学力が追いつかず、周囲とのコミュニケーションもうまくとれなくなってきます。結果、非行に走るわけです。
万引き、暴力、殺人…
どれも変わらず非行であり、どれも変わらず精神疾患の2次障害です。
必要な時期に適切に見定め、必要な支援を行うことでこれらの非行は防げます。
何よりADHDなどは未治療のままだと非常に生きづらく、ストレスや衝動性との戦いとなります。これ、かなりきついですよ。
ADHDと双極性障害を持つ『大人』の私がきついなら、子供はもっと耐えられないのです。
自分が精神障害…そして発達グレーの子を持って、その関わりの中でさまざまな親子を見ました。
中には自分の子が障害があることをしっかり受け入れて適切な支援を受けさせている親もいます。ただ、感じたのはこれらしっかりした親は少ない印象があります。
大抵は、自分の子に障害があることを認めたくない、または気付かないまま通常の子とずっと一緒に生活させている。
支援を行う中で仕事が難しくなる場合もあり、仕事を続けるために健常の子と同じ生活をさせる。
これらは心理面•金銭面の理由としては理解できますが、本当に子供のためを思っているとは思えません。
長い歴史の中でADHDや発達障害というのが騒がれてきたのはごく最近の事ではありますが、どうか疑い、目を向けて、理解してください。
それが子供のためだけではなく、自分のためにも繋がります。
将来、あなたの子が誰かを害してしまうのは、不本意でしょう?
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